2019年エルトン・ジョンの半生を描いたミュージカル・ファンタジー映画『ロケットマン』。主演のタロン・エジャトン(エガートン)が吹き替えなしで歌っています。
動画でエルトンと比較して聞いてみて下さい。
主演のタロン・エジャトン(エガートン)の歌が上手すぎてビックリです。
「ユア・ソング(僕の歌は君の歌)」「ロケット・マン」「土曜の夜は僕の生きがい」「クロコダイル・ロック」といったエルトンの名曲が満載。
エルトン役に挑んだタロンの歌唱力の高さに脱帽です。
みなさんは、どちらの歌い方がお好きでしょうか。
『ロケットマン』は、5月の第72回カンヌ映画祭での初上映、ロンドンプレミア、5月22日に全英公開、そして5月31日の全米公開を経て日本でも8月23日から全国公開です。
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タロン・エジャトン(エガートン)の歌が上手すぎる!
タロン・エジャトン(エガートン)のプロフィール
タロン・エジャトン(日本ではタロンの名前を「エガートン」という表記が多く見られますが、これは誤りで、Egertonの正式な発音は「エジャトン」です。)
●本名:タロン・デヴィッド・エジャトン(Taron David Egerton)
●生年月日:1989年11月10日
●出身地:イギリス、マージーサイド・バーケンヘッド
●身長:176cm
●瞳の色:ヘーゼル(緑がかった茶色)
タロン・エジャトン(エガートン)は、リヴァプールを中心とするイングランド北西部のマージーサイドで生まれました。
両親はリヴァプール近郊の出身で、祖母はウェールズ人です。
幼少期にウェールズに移り住んだタロン・エジャトン(エガートン)はイングランド生まれではありますが、自分を“生粋の”ウェールズ人と考えているそうで、ウェールズ語にも堪能です。
2012年に ロイヤル・アカデミー・オブ・ドラマティック・アート(王立演劇学校)を卒業し、俳優としてのキャリアをスタート。
2014年からは、テレビシリーズ『The Smoke(原題)』にレギュラー出演が決まり。
同年、2014年のイギリス・アメリカ合衆国のスパイ映画『キングスマン』に出演抜擢。
この映画で一躍世界的スターとなり、『SING/シング』で声優の世界にも活動を広げます。
この『SING/シング』でエルトンの楽曲『I’m still standing』を歌唱して、
二人が仲良くなった翌年には続編である『キングスマン: ゴールデン・サークル』内でエルトン・ジョンが本人役でカメオ出演しています。
タロン・エジャトン(エガートン) 声優で歌声を初披露
子供のころは絵を描いたり工作をするのが好きだったというタロン・エジャトン(エガートン)。
しかし、演劇に情熱を傾けるにしたがって、絵を描いたり、芸術的活動に従事することは少なくなっていったといいます。
そんな彼がアートと演技の架け橋としてやってみたいと思っていたのが、アニメーションでの声の演技だったのだとか。
2016年のイルミネーション・エンターテインメント製作のCGアニメーション映画『SING/シング』で彼は、ギャングの父を持つゴリラの少年、ジョニーを演じています。
歌のオーディションを題材とした映画『SING/シング』で彼はエルトン・ジョンの「I’m still standing」を披露しました。
タロン・エジャトン(エガートン)の歌が上手すぎて主演に抜擢
輝かしいキャリアを誇るエルトン・ジョンの半生を描く『ロケットマン』。
実はこの映画「ロケットマン」は、20年近く前から企画されていたにもかかわらず
製作完成まで長い年月のかかった渾身作なのです。
当時エルトン(右)の第一希望は、2001年当時PVでも自分役を演じてもらった当時人気絶頂のジャスティン・ティンバーレイク(左)でした。
ところが、その後も人気絶頂が続きオファーすらできずに頓挫してしまいます。
エルトン自身を表現できる俳優が見つからず、時は流れ数年後に白羽の矢が立ったのが、今まさにブレイク前夜といった状態だった
トム・ハーディ(左)という絶妙のキャスティングでした。
制作段階に入る当初は主演に決まっていました。
ところが、2013年に公開の『オン・ザ・ハイウェイ その夜、86分』で主演を務める事になり
翌年には『マッドマックス 怒りのデス・ロード』で主役のマックスに抜擢され撮影開始と
これまた急に売れっ子になり2度めの頓挫。
そして、悩んだエルトンが『キングスマン』で有名になった、タロン・エジャトン(エガートン)(右)が『SING/シング』の中で歌う
自身の曲「I’m still standing」の歌声に惚れ込んで、もう彼以外にいないと
速攻でキャスティングをオーダー。
タロンのスケジュールを2年近く待ってのクランクインでした。
こうしてタロン・エジャトン(エガートン)が『ロケットマン』の主演に抜擢され2019年5月にカンヌ映画祭で初お披露目されたのです。
構想から20年近くもかかるなんて、吹き替えなしでエルトンを表現できるくらいの歌唱力を持った俳優はなかなか出てこなかったんですね。
タロン・エジャトン(エガートン)の歌が上手すぎる!
タロン・エジャトン(エガートン)は約5か月もの間、ボイストレーニングとピアノレッスンに集中!
さらに、エルトン本人とも濃密にコミュニケーションをとりこの映画に取り組みました。
タロン・エジャトン(エガートン)は歌の上手さが際立つ、ミュージカル俳優もできるのです。
ミュージカル俳優までこなしてしまう多彩な、俳優タロン・エジャトン(エガートン)。
まさにヒュー・ジャックマンの若い頃を彷彿させる俳優ですね。
実はタロン・エジャトン(エガートン)は2016年に公開された『イーグル・ジャンプ』でエジャトンは、実在するスキージャンプ選手マイケル・エドワーズを演じ
かつての天才スキージャンパーで、エドワーズのコーチ役をヒュー・ジャックマンが演じ共演しているんです。
この映画の監督をフレッチャーが監督しています。
共演後の仲もよく、『LOGAN/ローガン』(2017)でウルヴァリン役を卒業したヒューは自分の後継をタロンにやってもらいたいと話していました。
実は、最初この話題をマスコミから質問されたタロンは、
「ただの噂ですよね」「僕に相応しいか分からない」「マーベルの皆さんが良いなら、是非って感じですけど。
でも他にもっと良い候補がいると思う」
と少々遠慮気味に答えていましたが、別の質問時には
私はマーベルが大好きで、映画(マーベル作品)も大好きです。
『ウルヴァリン』の役が現実的かどうか私にはわかりませんが、その作品の一部にでもいいから参加したい。
と、オファーさえ来ればやる気満々でタロン自身のTwitterにもこんな写真をアップしていました。
.@RealHughJackman Couldn’t resist. With love from Nottingham. #Hood #Logan @20thcenturyfox pic.twitter.com/7ZAsEotST3
— Taron Egerton (@TaronEgerton) January 30, 2017
タロン・エジャトン(エガートン)とエルトン・ジョンを動画で比較
タロン・エジャトン(エガートン)とエルトン・ジョンを動画で比較
まずはタロン・エジャトン(エガートン)の美声から。
ほんと俳優なのに歌が上手すぎますね。
この曲、タロンの生まれる6年も前のエルトンのヒット曲なんです。
こちらは若い頃(1983年)のエルトン・ジョンの声です。若い頃のキーの方がタロン・エジャトンに似ていますね。
次は、2019年5月に開催された第72回カンヌ国際映画祭で披露されたエルトン・ジョンの歌声です。
72歳というエルトンですが、年齢とともに声のキーが下がっても、歌い方のアレンジを変え渋みの増した歌声ですね。
タロン・エジャトン(エガートン)のロケットマンです。
エルトン・ジョンのロケットマン。
二人の共演でRocket Manを歌っています。
タロンのYour Song
エルトン1971年のYour Song。
二人揃っての、Your Song 。
Tiny Dancerも一緒に歌っています。
タロン・エジャトン(エガートン)とエルトン・ジョンの仲
最初のきっかけは、『SING』でタロンがエルトンの『I’m still standing』を熱唱してから。
キングスマンの2作目でカメオ出演してくれたエルトン・ジョン
ロケットマンのメイキングでも仲良し。
タロンは映画『ロケットマン』の撮影前、少なくとも週に1回はエルトンと会って話をし、役作りに生かしたと語っています。
「撮影が始まる前に彼とかなり長時間一緒に過ごした。彼は自分の日記も読ませてくれた。
一緒に出かけて質問もさせてくれたよ。
そういうことは僕を守ってくれた」。
エルトンが役作りに協力してくれたことで映画に信ぴょう性を与えてくれたそうです。
さらにアーティストとしての自分をエルトンが認めてくれたと感じられたとタロンは語り
撮影が終わった今でも
「週に1回か2回はエルトンと話す。僕の生活にはまだエルトンが存在している。
素敵なことだよね」「でもちょっとシュールだよ!」。
父親以上の年の差でタロンが生まれる前から活躍していたエルトンと親しく交際していることが、信じられないようですね。
いっぽうエルトン・ジョンが、タロンに対しての感想を
エルトン・ジョンの夫(2014年に同性婚)でプロデューサーのデビッド・ファーニッシュが米ハリウッド・レポーターに語っています。
レコーディングを済ませたタロンの歌を後から聴いたエルトンも、あまりの素晴らしさに度肝を抜かれて
『これ以上は望めないよ。最高だ!』
と興奮していたそうです。
ファンタジーミュージカルとして『ロケットマン』の構想を温めていたエルトンは、タロンに自分のモノマネではなく自由に演じさせ、歌い方も真似をする必要はないとアドバイスしていました。
タロンは、そのおかげでのびのびと演じることができたと語っています。
エルトン・ジョンのプロフィール
●本名:エルトン・ハーキュリーズ・ジョン(Sir Elton Hercules John)
●出生名:レジナルド・ケネス・ドワイト(Reginald Kenneth Dwight)
●生年月日:1947年3月25日
●出身地:イングランドミドルセックス州、ピナー
●身長:172cm
エルトン・ジョンは歴代で最も売れたソロ・アーティストのひとりであり、現在までのキャリアの功績は、その多様さと長さにおいて他の追随を許しません。
ゴールド・ディスク26枚、プラチナ・アルバムおよびマルチ・プラチナ・アルバム38枚、トップ40に入った曲は50以上現在に至るまで
ヒット曲を出し続けており、シングル・アルバムの総売り上げは約3億枚に達しています。
史上最も多く売れたシングル(1997年の「キャンドル・イン・ザ・ウインド~ダイアナ元英皇太子妃に捧ぐ」)の記録保持者で、3300万枚以上が売れました。
エルトンは、グラミー殿堂賞を含めてグラミー賞を5度受賞しているほか、トニー賞とアカデミー賞、ブリット・アワードのブリティッシュ・男性ソロアーティスト賞、ロックの殿堂、ソングライターの殿堂、ケネディ・センター名誉賞、レジェンド・オブ・ライブ・アワード、アイヴァー・ノヴェロ賞を13度、
そして「音楽と慈善活動への貢献」によりエリザベス2世からナイトの称号を贈られるなど、数々の章や名誉を獲得してきました。
慈善活動への貢献については
1992年からエルトンは、「エルトン・ジョン・エイズ財団」を設立しており
世界中でHIV/AIDSに立ち向かうべく4億5000万ドル以上を寄付しています。
タロン・エジャトン(エガートン)ートンの歌が上手すぎる!エルトンと動画で比較! まとめ
タロン・エジャトン(エガートン)さんは歌が本当にお上手で、吹き替えなしでも大丈夫な理由がよくわかりましたね。
タロンとエルトンを比較して、どちらが貴方好みの歌声でしたか。
役作りに関してもタロンはストイックでエルトンそっくりの外見にするために、
髪型を忠実に再現するために前髪を剃り上げ、
歯の隙間を作るために専用のマウスピースを着用しながら歌唱シーンに挑戦したそうです。
エルトン本人が驚くほどに完璧なエルトン像を作り上げたタロンの熱演に注目ですね。
この映画『ロケットマン』、カンヌでの上映中には劇中での楽曲パフォーマンスのシーンで自然と拍手が起き、
上映後には4分間のスタンディングオベーションに劇場が包まれたそうです。
全米での評価も高く、日本でもロングラン上映が期待できそうですね。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。