高須クリニックの高須克弥院長は、2020年2月15日に「スイスの安楽死協会に会費を払った」ことを自身のTwitterで公表しました。
スイスの安楽死協会とは、どんな団体なのか?高須先生も会員でその費用はいくらくらいで
その他に必要な金額はどれくらいかかるのか?
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スイスの安楽死協会とは?
「安楽死」は、広辞苑(こうじえん)によると「助かる見込みのない病人を、本人の希望によって苦痛の少ない方法で人為的に死なせること」とあります。
現在の日本では法律上「安楽死」は認められていません。
スイスをはじめ、ヨーロッパの数か国とアメリカの一部の州では安楽死を選択することが法律的に認められているそうです。
日本在宅ホスピス協会会長の小笠原文雄氏(小笠原内科院長)の「安楽死」できる地域やその団体情報によると
そもそも安楽死とは、他殺行為・自殺幇助であり、現在の日本の法律では認められていません。
世界ではスイスを始めとするヨーロッパ諸国の数カ国、アメリカの数州などで認められています。
それらの中でも、外国人の安楽死を受け入れているのはスイスにある「ディグニタス」という団体だけだと思います。
出典元:iRONA
『安楽死を遂げるまで』(小学館)の著者・宮下洋一氏の「安楽死」できる地域やその団体情報によると
安楽死は、現在、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、スイス、カナダ、アメリカの一部の州で実施されている。
たとえば、国内の死因の約4%が安楽死に当たるオランダでは、在住者は保険が適用され無料となる。
出典元:PRESIDENT Online
その数少ない安楽死推進地域の中で、「外国人の安楽死を認めてくれている」のは、やはりスイスだけのようで、
海外からの希望者への安楽死は行っていない。安楽死を法的に認めている国のうち、外国人が安楽死できる国は、世界でスイスしかない。
スイスには安楽死を行う団体が複数あるが、日本人が安楽死を望む場合、外国人の受け入れ態勢が整う団体は、私の知る限り2つだけだ。
スイス最大規模の「ディグニタス」か、ここ数年で知名度や実績を上げてきた「ライフサークル」である。
なお、安楽死といっても、スイスでは医師が直接、手を下すことは禁じられている。
患者が苦しまない方法で自殺を遂げることを、医師が助けるといった「自殺幇助」が認められている。
点滴やコップに注がれた致死薬を患者自らが体内に注入して逝くという方法である。
出典元:PRESIDENT Online
高須克弥先生はこのスイス最大規模の「ディグニタス」の会員に入会したようですね。
スイスの安楽死協会「ディグニタス」の安楽死
スイスのディグニタスでは、安楽死を「自殺幇助」という形で行っています。あくまで「幇助」ですから、医師は直接的な行為はせず、死ぬことができる薬液をコップに入れ、「これを全部飲めば死ねますよ」と言って安楽死を望む人に渡すようです。安楽死を望む人はそれを飲み、自殺をするのです。飲み切らないと死ねません。一瞬では死ぬことができないので、途中で飲めなくなる人もいると思います。中途半端に毒を飲んでしまったら、死ねない上に悲劇が待っていることでしょう。「死にたい」とその場で言っている人でも、実際に死ぬとなればどんな気持ちになるかは、その時その人にしか分からないものです。出典元:iRONA
アメリカの安楽死協会の安楽死
次にアメリカにおける安楽死の状況をご紹介します。
アメリカでは外国人の安楽死を受け入れていないので、日本人は受けることができません。
また、アメリカといっても広いので州によっても違いますが、死ぬための点滴を用意してもらい自分の意思で点滴を開始して自殺するなどの方法があるようです。
出典元:iRONA
スイスの安楽死協会「ディグニタス」は高須先生も会員
スイスの安楽死協会から会費の請求が来た。払い込んだ。
当分権利行使の予定なし。なう。 pic.twitter.com/sebVSv81yc— 高須克弥 (@katsuyatakasu) February 15, 2020
高須克弥先生は「スイスの安楽死協会から会費の請求が来た。
払い込んだ。当分権利行使の予定なし。なう」と投稿。
請求書とみられる書類の写真も投稿した。高須氏の名前や、愛知県の住所などが記されています。
前述の日本在宅ホスピス協会会長の小笠原文雄氏(小笠原内科院長)の記事や
『安楽死を遂げるまで』(小学館)の著者・宮下洋一氏の情報と同じ団体でした。
スイスの安楽死協会「ディグニタス」の会員費用はいくら払う?
高須院長が公表している「ディグニタス」の請求書には、
2019年の「ディグニタス」登録費用が200スイスフラン
2019年の会費(会員貢献費)が80スイスフラン
2020年の会費(会員貢献費)も80スイスフランとなっています。
請求金額の「280CHF」(280スイスフラン)は日本円でおよそ、31,276円になります。1スイスフラン=111.75円 換算(2020年2月15現在のレート)
「80CHF」(80スイスフラン)は日本円でおよそ8,940円です。
これが、「ディグニタス」の会費ですがその他に必要な経費はどれくらいかかるのでしょうか?
スイスの安楽死協会の会費以外にいくらくらい必要か?
前述の『安楽死を遂げるまで』(小学館)の著者・宮下洋一氏の情報によると日本人が選択できるスイスの「ディグニタス」と「ライフサークル」のうち
ライフサークルの協力を得て、出した金額がこちらです。
私はライフサークルの協力を得て、安楽死の現場に立ち会ってきた。
結論を言えば、外国人が費やす合計金額は、だいたい旅費込みで150万円程度だった。
渡航費と宿泊費(1~2泊分)だけで数十万円だとする。この金額については、時期やホテル代などで差異がある。
では、実際に団体側が必要とする費用の内訳とはどんなものか。ライフサークルのエリカ・プライシック代表が、次のように説明する。
「会員費が年間45ユーロ。
(医師や弁護士を通して行われる)診断書などの調査料が2700ユーロかかります。
スイス人医師2人の直接診断も必要になり、900ユーロ。
自殺幇助自体は、2700ユーロです。
そこから警察などの捜査費用が450ユーロで、
火葬や遺体搬送費に合計2250ユーロかかるのです」
渡航費と宿泊代を合わせ、現在の為替レート(1ユーロ・134円)で合算すると、約150~200万円が相場になるといえる。
一見、高額にも思えるが、外国人には保険が適用されていないため、実費を差し引くと、ほとんど団体に入ってくる収入はないという。
出典元:iRONA
その他の費用として、安楽死を実際に選択した場合、渡航費と宿泊費(1~2泊分)、スイス人医師2人の直接診断費用・警察の捜査費用・火葬や遺体の搬送費用などが別途かかり
その総額はスイスへの旅費込みで150万~200万円程度かかるようです。
スイスの安楽死協会員の高須院長は全身ガンを公表!
高須克弥先生は、全身がんを患いながらも精力的に活動していた樹木希林さんに心を打たれ、2018年年9月に「僕も全身がんです」とツイートしましたが
2019年に自身の人生を振り返って発売した自身の新刊『全身美容外科医』の刊行に合わせ、自身が「全身がん」とどう戦ってきたかを初めて語りました。
がんが見つかったのは四年前です。人間ドックを受けた際、異常なしという結果でしたが、医者の勘が働きました。
PET検査でも異常は見つからなかったのですが、血尿が出ていたことが気になり、自ら細胞診を依頼したところ、尿路系のがんだと判明しました。
「尿路系のがんであれば、膀胱がん、尿管がん、腎臓がんのいずれかだろう」と思いましたが、三つすべてががんになっていました。
出典元:現代ビジネス
高須克弥先生はガンや死に対して、このようなお考えをお持ちです。
がんはすぐに死んでしまう病気ではありません。
ですから、僕自身はいたって冷静でした。そもそも、僕は死ぬこと自体、怖くありません。
人間は絶対に死にます。早いか遅いかだけの問題です。
であれば、生きているうちに人生を楽しみたいと思いませんか。
出典元:現代ビジネス
スイスの安楽死協会に高須院長が加入した理由!
2019年の3月に夕刊フジの連載企画「Yes!高須のこれはNo!だぜ」に
高須克弥先生は、安楽死協会に加入した経緯を投稿しています。
脚本家の橋田壽賀子さんの著書『安楽死で死なせて下さい』(文春新書)で話題になったけど、実はボク、そのスイスの安楽死クラブに入会申請しているんだ。
入会が認められたら、好きなときに極楽往生できる。海外で余生を過ごしたいとか、そういった欲求はないけど、スイス経由で天国に旅立つって、何かかっこいい感じがしない?
出典元:zakzak by夕刊フジ
この記事から、高須克弥先生は2019年にスイスの安楽死クラブ「ディグニタス」に入会申請をして、入会が認められ費用請求が来たようですね。
さて、話を安楽死に戻す。実際にどんな方法で安楽死するのかだ。
ボクはすごく楽な方法で、場所も立派な病院とかを用意してくれるものとイメージしていた。ところが話を聞くと、場所は借りた民家、方法はクラブの人が致死量の睡眠薬の入ったオレンジジュースを飲ませてくれるというものだった。服用後に吐き気がしたら、吐き気止めもくれるらしい。
ボクが「安楽死なんだから、もっと現代的で気持ちよく死なせてくれる方法にしてよ」と言うと、「これが創立以来変わらないスタイルなんです」だって。全然イメージと違った!
出典元:zakzak by夕刊フジ
スイスの安楽死協会に会費振り込む高須先生のツイートにネットの声
先生にはまだまだ沢山教えて頂きたい事がありますよ。日本の為に今だって警鐘を鳴らして下さってるのに
— Nokko (@Nokko28038882) February 15, 2020
年会費約3万円くらいでスイス安楽死協会の会員になれるのか
— 特急! 富士川1号(ふじかわ)@極めて優しい安全なアカウント💙 (@Fujikawa_no1) February 15, 2020
私は家族と話し合って、胃瘻はしない。脳死状態になったら延命処置はしないと決めてます。
— mahiro (@kochimoka) February 15, 2020
そうならなければいいのにな…と思う
でもそれも選択の一つとして傍にあると
安心が一つ増えたともいえるのかなと
自分の死を選択できる材料が一つじゃないのは
悪くないですね
いろいろ考えさせられます
高須先生どうかまだまだ元気でいてほしい🙏— とっぽらん (@xGKABRJbsfhrsQs) February 15, 2020