広島県が実施する４段階レベルと休業要請や外出を緩和する３段階の解除レベル

広島県は新型コロナウイルスによる休業要請や外出自粛の期間を政府の緊急事態宣言に合わせて5月３１日まで延ばしつつ、感染状況を踏まえてGWの翌週5月１１日（月）から４段階のレベルを設け段階的に制限を緩める方針を公表しました。

経済状況を悪化させないためにも、このような休業要請や外出自粛の出口戦略が各自治体でも検討されています。

広島県が実施する４段階のレベルと休業要請・外出・出勤などを緩和する３段階の解除レベルを解説します。

広島県の湯崎英彦県知事が出口戦略を提示

広島県は５日午後、湯崎英彦広島県知事の指示のもと新型コロナウイルスの県対策本部の本部員会議を県庁で開き、政府による緊急事態宣言の31日までの延長を受けた対応をまとめました。

休業要請や外出自粛の期間を政府の緊急事態宣言に合わせて３１日まで延ばしつつ、感染状況を踏まえて１１日から段階的に制限を緩めるとして

県民や事業者の「自粛疲れ」を懸念する一方、一気の解除は感染拡大を招く恐れがあるとみて、６月１日の「出口」へ慎重にステップを踏んでいます。

広島県が実施する休業要請を解除する４段階のレベルを解説

広島県が実施する休業要請のレベル解説

健康維持、教育のための必要性や感染リスクを踏まえて、３段階で店舗や施設への休業要請を解除する。

「レベル３」は動物園、博物館、美術館などが解除対象。就業時に免許取得が欠かせないという声を踏まえて、自動車教習所を含めた。「レベル２」は学習塾や百貨店の食料品売り場以外などを追加。「レベル１」で、他県でクラスター（感染者集団）が発生したスポーツジムやパチンコ店も含めて全面解除する。

要件として、濃厚接触や「３密」の回避といった対策を掲げる。映画館なら１席空けるなどで、詳細は業界団体と相談して詰める。

一方、飲食店などの食事提供施設は営業時間を午前５時～午後８時の間にするよう求めているが、レベル３で午後９時まで延ばす。レベル２で営業時間の制限をなくし、午後７時までとしている酒類の提供はレベル１で解除する。

県は４月２２日から５月６日までの休業要請に全面的に協力した事業者に協力金を出す。湯崎英彦知事は５日の記者会見で、要請の延長による増額は「現時点で想定していない」とした。

広島県が実施する外出や出勤のレベル解説

広島県が４月１３日に県民へ呼び掛けた全日の外出自粛は５月７日以後も続け、レベル２で週末に限定、レベル１で解除する。

企業には出勤者を半減し、都道府県をまたぐ不要不急の出張などを慎むよう引き続き要請する。

学校は県と市町の各教委がすでに３１日までの休校を決めたが、一部登校などの取り組み方針をまとめる。

といったレベル分けを発表しました。

広島県が実施するレベル移行の解説

広島県は、レベル３になる時期として５月１１日を示し。

３から２への移行は２０日ごろをめどに判断すると説明。

新たな感染者数や感染経路が不明な感染者の割合、病院での患者受け入れ状況などを考慮すして、分かりやすい指標を考えるよう、専門家に依頼したといいます。

３段階以上に「レベル４」も想定する。

また、感染の状況が厳しく、病状に応じた医療提供が困難な状況を「レベル４」と位置付け湯崎知事は、現状はここまでには至っていないとの認識を示ししています。

広島県が実施する休業要請や外出を緩和する3段階の解除レベル施設別一覧