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【フレイル検診】とは何?聞かれる15項目の傾向と対策!

厚労省は2020年4月から75歳以上対象に、従来の健康診断に加えて【フレイル検診】が義務化されます。

今回は、【フレイル検診】とは何?iいつから始まる?何を聞かれる?

『フレイル検診で聞かれる15項目』傾向と対策!についての記事です。

【フレイル検診】とは何?

【フレイル】とは

フレイルは、海外の老年医学の分野で使用されている英語の「Frailty(フレイルティ)」が語源となっています。

Frailty」を日本語に訳すと「虚弱」や「老衰」、「脆弱」などを意味します。

日本老年医学会は高齢者において起こりやすい「Frailty」に対し、正しく介入すれば戻るという意味があることを強調したかったため、

多くの議論の末、「フレイル」と共通した日本語訳にすることを2014年5月に提唱しました

出典元:健康長寿ネット

わかりやすく言えば「加齢により心身が老い衰えた状態」のことで、

高齢者が、健常な状態から要介護状態になるまでの「フレイル」という中間的な段階状態を示します。

多くの場合、フレイルの時期を経て、徐々に要介護状態に陥ると考えられています。


引用元:平成27年10月2日厚生労働省資料「後期高齢者の低栄養防止等の推進について」

ただ、高齢者を対象に考えられ来た「フレイル」が、

現在、我が国では65歳以上の約1割がこの「フレイル」に該当し、

具体的には「認知機能低下」「うつ病」などの精神的疾患、

「引きこもり」「孤立」といった社会性の欠如など、

「要介護の手前の状態」という現実もあるのです。

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【フレイル検診】とは

 

フレイルには、筋肉量の減少による「身体的フレイル」や、認知症やうつ病の発症リスクを高める「精神的フレイル」、独り暮らしで貧困や孤立に陥る「社会的フレイル」の3つの側面に分類し、15項目の問診内容に答えてもらい

健診内容から改善点を見つけ出し、栄養摂取や運動をすることで「身体的フレイル」を改善したり

認知症予防・対策のために注意すべき4項目と言われる
①食事
②アルコール
③運動
④ストレス
などを改善指導して「精神的フレイル」のリスクを下げたり

デイサービスやコミュニティーの参加を呼びかけ、人と人との接触を通じて孤独感や孤立化を善処したり、ポジティブシンキングな精神状態を持つことで「社会的フレイル」を改善し

健康な生活状態を取り戻せるように、できるだけ健康寿命を引き伸ばし、高齢化社会において要介護になる人を減らす目的があります。

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【フレイル検診】いつから始まる?何を聞かれる?

【フレイル検診】は2020年4月から75歳以上を対象者に、従来の健康診断に加えて義務化されるものです。

何を聞かれるか?

例えば、筋肉量が減少していないか?食事量が減っていないか?などの「身体的フレイル」の前兆を判定するために

『半年以内に2~3kgの体重減少はあるか?』

顎の筋肉や、飲み込む力の衰え(嚥下障害)がないかを判定するために

『半年前に比べ、たくあん・さきいかなどの固いものが食べにくくなったか?』など

15項目に渡って質問されます。

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【フレイル検診】聞かれる15項目の傾向


出典:厚生労働省保健局高齢者医療課『高齢者の保健事業について』より

上記の問診票に基づいて質問されます。


出典:厚生労働省保健局高齢者医療課『高齢者の保健事業について』より


上記の表の右側部分「考え方」(拡大)

検査の傾向としては、上記の表の右側部分「考え方」を念頭に質問されていきます。

『フレイル検診』の大まかな流れは分かりましたが

【フレイル検診】に頼りすぎる危険性についてNEWSポストセブンで指摘されています。

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【フレイル検診】聞かれる15項目の対策!

 ただし、フレイル健診には課題も多いという。東京都健康長寿医療センター研究所の研究部長・北村明彦氏が語る。

「15項目の問診を受けたとしても、担当医がフレイルに詳しくない場合、“形式的に問診しただけで結果が活かされない”可能性が残ります。

15項目の問診結果は、ポイント制など客観的な判断基準も定められていない」

医師の中には「フレイルに詳しくなっても、薬を処方して利益につながるわけでもないので、メリットがない」との意見もあるという。

引用元:NEWSポストセブン

確かに、大まかなガイドラインに従っての質疑応答による問診では担当医の判断能力や捉え方の個人差など画一的な検査結果でなく、

担当医師の『フレイル検診』の分析能力向上意識の温度差によって

かかる医療機関によっても、指導法がマチマチになってしまいます。

 

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【フレイル検診】聞かれる15項目の問診よりもわかりやすいフレイル診断方法

 

前出・鈴木教授によれば、身体的フレイルを調べるにはこの問診よりもわかりやすい方法があるという。

「自分のふくらはぎの一番太い部分を、両手の人差し指と親指で輪っかにして挟み、両手の指先がつくか否かで身体的フレイルを判定できます。

両手の指先がつかなければ正常ですが、ついてしまう場合は筋肉量が減少している目安になります」

引用元:NEWSポストセブン

上記のやり方で筋肉量の減少が確認されたら、どう改善したら良いのでしょうか?

「もし筋肉量の減少が確認されたら、治療の基本は『栄養摂取』と『身体活動』です。

栄養摂取はビタミンDの補給、高タンパク食が推奨されますが、管理栄養士の指導を受けるほうが望ましい。

餅は餅屋で、栄養関連の改善は管理栄養士の指導が一番適切なようですね。

また、ふくろうクリニック等々力の山口潔院長によれば、

「握力が男性で26kg未満、女性で18kg未満の場合や、歩く速度が毎秒1m以下になった場合にも身体的フレイルの可能性がある」という。

引用元:NEWSポストセブン

上記のやり方で筋肉量の減少が確認されたら、どう改善したら良いのでしょうか?

身体活動は無理をしないことが肝心で、自治体などが実施する教室でトレーナーの指示を受けて行なうか、エレベーターでなく階段を使うなど小さな積み重ねでも効果が得られます。

引用元:NEWSポストセブン

無理をして、疲労骨折などを引き起こさないように専門家の指導を受けたり、交通機関にばかり頼らず、

健康のためにできるだけ歩いたり、階段を使ったりの日々の積み重ねが大切なんです。

精神的フレイルは認知症専門医、精神科医の紹介を受けることも重要です。

社会的フレイルは、自治体や老人ホームなどが主催する趣味の教室などへの参加で予防できる」(同前)

引用元:NEWSポストセブン

「精神的フレイル」は専門医師の指導の元、投薬により改善が期待できる場合もあり

「社会的フレイル」は人と人とのふれあいを通じて予防や改善が期待できます。

社会とのつながりが薄れがちな一人暮らしのお年寄りへの働きかけも忘れていけません。

栄養状態の改善と医療技術の進歩で日本人の寿命も、戦後75年を経て「人生100年時代」と言われるようになり、高齢者が健やかに暮らせる期間が少しでも長くなるように

厚労省は自らが推し進める【フレイル健診】のデータを収集して政策に反映し

医療費削減・健康大国日本を実現するためにも、有効活用をしてほしいですね!

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