リーグ3連覇を達成して2019年4連覇を目指している広島東洋カープ。
その牽引者であるサビエル・バティスタ外野手(27)がドーピングで出場停止。
本人の弁明では「身に覚えがない」と話しています。
その後に公表された検査結果で判明した違反薬物の種類は、何なんでしょうか、違反薬物の成分を摂取してしまった原因は何なんでしょうか。
今回は、バティスタ選手の気になるドーピング薬物問題を調査してみました。
Contents
バティスタのドーピング問題とは
バティスタ外野手のプロフィール
【本名】:サビエル・バティスタ
【生年月日】:1992年1月18日
【出身国】:ドミニカ共和国
【身長】:189cm
【ポジション】:外野手、一塁手
【投打】:右投げ/右打ち
【所属チーム】:広島東洋カープ
【配偶者】:チャベリ(妻)2017年12月結婚
広島東洋カープのサビエル・バティスタ外野手(27)が6月7日の試合後にドーピング検査の対象となり、ドーピング検査で陽性反応。
分析の結果7月24日にホルモン調節薬および代謝調整薬である「クロミフェン」「ヒドロキシクロフェミン」が検出され8月17日に出場選手登録を抹消。
日本野球機構(NPB)は9月3日に、サビエル・バティスタ外野手(27)にアンチ・ドーピング規定違反に対する制裁として、9月3日から20年3月2日まで6カ月の出場停止処分を科しました。
8月17日に出場選手登録を抹消されるまで2019年シーズンは103試合に出場し、
打率2割6分9厘、26本塁打、64打点を記録していました。
ドーピング検査の方法
日本のプロ野球・NPBのドーピング検査とは、どんなものなのでしょうか。
そもそも全員が検査を受けるわけではなく、毎月定期的に検査されるわけでもなく。
およそ2カ月に1度のペースで検査が行われますが、くじ引きなので、1回も被験者にならずに現役を終えた選手もいれば、何度も被験者のなるくじ運の悪い選手もいるそうです。
やり方としては、毎回くじ引きをやって、各球団から2名ずつ、被験者が決められているそうです。
検査日は球団スタッフには知らされるようですが、当然選手達には通達されません。
セ・パ6試合と二軍戦が行われている全球場に、NPBの調査チームが一斉に向かい、
選手控室に「検査実施」の張り紙が出され、試合終了後その全てが終了するまで、全選手が帰宅できないルールです。
今回の場合、6/7の広島とソフトバンクの試合で、両球団のフロント代表1名ずつがまず呼ばれ、
調査チームの見ている前で、広島側がソフトバンクの選手の背番号が書かれたくじを2枚引き、ソフトバンク側が広島選手の背番号が書かれたくじを2枚引いて
計4名が被験者に選ばれたのですが、その中の一人がバティスタ選手でした。
選ばれた選手は、調査チームの見ている前で規定の量を排尿し、それを専門の調査機関に持っていって分析にかけられるそうです。
バティスタ本人のドーピング問題に関するコメント
「今回、このような事態を招いてしまいました。NPB、広島東洋カープ球団、チームメイト、その他チーム関係者、私を応援してくださっているカープファンの皆様、他球団ファンの皆様にご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます。
同時に、私も大変ショックを受けております。
今回禁止物質の陽性反応がありましたが、意図的に摂取していないことをお伝えしたいです。どうか皆様、私を信じてください。
私は禁止物質が自分の成績を上げる助けにはならないと考えているため、今までにステロイドや、成績を上げるために使用されるようなその他の薬品を使用したことは一度もありません。
これからの私にできる唯一のことは、今後選手としてプレイできるよう毎日一生懸命練習していくことだけです。
もしカープ球団に契約を継続してもらえるなら、カープの勝利に貢献し優勝できるよう、全てに対して100%の力で臨み、最善を尽くしたいです」
出典:スポニチアネックス
バティスタのドーピング違反薬物は何?
バティスタ選手のドーピング問題になった薬物は何だったのでしょうか?
検査結果によりますと
ホルモン調節薬および代謝調整薬である「クロミフェン」「ヒドロキシクロフェミン」
が検出されています。
これらの成分を含んだ薬物の一般的な処方としては
① 低ゴナドトロピン血症の患者に対して、認可されていないクロミフェン投与治療として使う。
② 排卵誘発薬として使う。
この成分の薬は通常ならばバティスタ選手には常用薬として必要のない薬ですね。
バティスタのドーピング違反薬物陽性の原因は?
では、バティスタ選手の検尿から世界アンチ・ドーピング機関(WADA)が「S4.ホルモン調整薬」として禁止物質にしている成分が検出された原因は何なんでしょうか?
次の3つの原因が考えられます。
①他人との検尿の取り間違えですが
調査チームの複数人の目の前で検尿をしなくはならず
検査容器も本人限定の容器に採取されるため取り間違いはありえないそうです。
②次に間違えてホルモン剤や禁止成分の含まれる薬物を摂取してしまった場合。
むかし、禁止成分の入った目薬を使用していた選手がドーピング検査で陽性になったこともあります。
バティスタ選手の奥さんが服用していたホルモン剤誤飲した可能性。
バティスタ選手は2017年の年末に9年間交際していた、ドミニカ人の女性と結婚したばかりで奥さんが妊娠希望で使用していた妊娠誘発剤を間違えて服用してしまった可能性もゼロではありません。
その他、気づかないで服用していたサプリメントなどに禁止成分が含まれていたのでしょうか。
③故意的に禁止薬物を使用していた場合。
今回検出されたクロフェミンの一般的な処方は排卵誘発剤ですが本来の使用目的以外に
クロミフェンはアナボリックステロイド使用の最終段階等で、エストロゲン高値による女性化乳房等の影響を除くために用いられる。
クロミフェンはエストロゲン受容体に結合し、ホルモンの結合を阻害する事で効果を発揮する。
ステロイドでバランスを崩した身体のテストステロン産生を正常化させる効果もある
出典:Wikipedia
なるほど、簡単に言うと
筋肉増強剤であるステロイドを使用した後、副作用で女性化乳房になるのを防いだり
ステロイドを使い過ぎて崩れたホルモンバランス正常化させるために使用する薬剤成分なんですね。
はたして、バティスタ選手は筋肉増強剤のステロイドを使用した後のアフター薬で「クロミフェン」を服用したのでしょうか。
バティスタ選手自身は、ドーピング剤の使用を完全否定しているので、信じてあげたいですね。
後は、今後の球団側の調査結果や来シーズンの契約更新が気になります。
バティスタのドーピングにネットの声
「意図的な摂取ではない」って説明になってないでしょ。
クロミフェンが検出されるような薬物をいつなんの症状のために使ったのかって説明しないとね。
バティスタ女の子説出てくるわけだよ笑— こむぎ.fj4 (@flour_cd) September 3, 2019
「意図的な摂取ではない」って説明になってないでしょ。
クロミフェンが検出されるような薬物をいつなんの症状のために使ったのかって説明しないとね。
バティスタ女の子説出てくるわけだよ笑— こむぎ.fj4 (@flour_cd) September 3, 2019
メネセスは出場停止1年、
アマダーやバティスタは出場停止半年、
彼らの処分の重さの違いは、アマダー・バティスタの二人に関してはドーピング隠しに使われる薬物が検出されたのに対し、メネセスは筋肉増強系の薬物がダイレクトで検出されたところでしょうね。— ぽけるす(ぽけぽけ動画) (@Pokerusu_TV) September 3, 2019
鯉党以外のコメントが酷すぎて。
どの球団にもドーピング問題は起こりうるわけで。
井端のドーピング問題のとき、中日球団は解雇してない。
それと同じ!バティスタはカープアカデミー時代から球団で育てた。
ペナルティはしっかり受け止めたうえで、彼の野球人生を守るのが球団の仕事。
— 癒やし系大工 (@daiku_iyasikey) September 3, 2019
バティスタの言葉を信じてやりたいが、今後はサプリメントも風邪薬も漢方薬も湿布薬もすべて使用しないという
意識がないとダメ。薬に対してもっと臆病にならなければ。後はNPBの処分を受け、球団がどう判断するかだ。#カープ— 山中秀樹 (@yamachutitan) September 3, 2019
皆さんいろいろな意見がありますが
今後の球団側の調査と来シーズンの契約が気になりますね。